テレビ番組の大食いチャレンジ企画。挑戦者たちが山のごとく盛られた料理を食べ切ろうと奮闘していますよね。食べることが大好きな私はよく見ていましたが、違和感を覚えるようになりました。(高校生記者・かすてら=1年)
違和感を覚える理由は3つあります。
1つ目は、大盛りの料理を苦しそうに食べる姿は見ていて気持ちよくないからです。おいしそうにきれいに完食する人はいいのですが、大半の挑戦者は苦しそうにあえぎながら食べています。
2つ目は、食材を無駄にしているように見えるからです。世界では8億人が栄養不足で苦しんでいると言われます。気候変動や戦争で、以前よりも食糧不足が大きな問題になっています。
3つ目は、大食い企画を見る子どもたちにも悪影響を与えるからです。「山積みになるほど大量の食べ物があるのが当然」「食べきれなかったら残していい」と無意識のうちに思わせかねません。
「もったいない精神」に基づく一人一人の努力が重要ですが、影響力の大きいマスメディアには社会を良い方向へ引っ張る役割を期待します。 テレビ番組での大食いチャレンジ企画について、あなたはどう考えますか?(高校生新聞より)