致知出版社のBookメルマガから紹介します。
「二度とない人生をどう生きるか」という書籍の
中の文章から一つ。
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自分の花を咲かせて生きる

心臓の鼓動を聞いたことがあるだろうか。
胸に手を当てて聞くあの音ではない。
心臓が血液を全身に送り出す源流の音である。

ズビィーン、ズビィーン とも聞こえる。

あるいは、
ビィーコッ、ビィーコッ とも聞こえる。

それらを総集したような音である。
ともかく、懸命な音である。
ひたすらな音である。

心臓は昼夜二十四時間、一瞬の休みもなく、
血液を全身に送り出すために、

こんなにもひたむきに、真剣に努めているのか……。

その命の根源の音を聞いた時、涙があふれた。

生きるとは、ただ生き切るということである。

この地上における生命あるものはすべて、
ただ生きるという目的に向けて、
全力をあげて生きようとしている。

ただ生きる。
そのことだけを信じて躍動している。
それが生命の本質である。

そして、それが天の意志である。

心臓の鼓動はそのことを教えてくれたように思う。

つまり、生きること、ひたすら生きようとすること。

そのこと自体がすでに花であることを
命の鼓動は教えてくれたように思う。

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一度、自分の心臓の鼓動を聞いてみてください。
「心臓がどれだけ一生懸命に動いているか」気づかされます。