この詩は二十数年前に何かの本で読み、感動してメモしていました。
ニューヨークのリハビリテーション研究所の壁に書かれた一患者の詩だそうです。
————————————–
病者の祈り

大事をなそうとして力を与えてほしいと神に求めたのに、
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった。
より偉大なことができるように健康を求めたのに、
より良きことができるようにと病弱を与えられた。
幸せになろうとして富を求めたのに、
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった。
人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに、
あらゆることを喜べるようにと生命を授かった。
求めたものは一つとして与えられなかったが、
願いはすべて聞きとどけられた。
神の意にそわぬ者であるにもかかわらず、
心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた。
私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福されたのだ。
——————————
別に何かの宗教を信じるわけではありませんが、心に響きました。